「リビングに合う、おしゃれなモダン仏壇を選んだ」
「でも、いざお花を飾ろうとすると、昔ながらの仏花では少し雰囲気が浮いてしまう…」
そんな風に感じていませんか?

こんにちは!「仏具の教科書」のスギです。
近年、私たちの暮らしに合わせて仏壇も多様化し、リビングに置けるコンパクトでデザイン性の高いものが増えました。それに伴い、仏花の選び方も、新しいスタイルのものがあります。
この記事では、供養の気持ちはそのままに、現代のインテリアと調和する「モダン仏花の選び方」を、3つのポイントに絞って分かりやすく解説します。
さらに後半では、私がプロの目で選び抜いた「これなら間違いない!」というおしゃれな仏花デザインを5つ、具体的にご紹介します。
モダン仏花の選び方、失敗しない「3つのポイント」
お仏壇が現代的になったからといって、お花も何でも良いわけではありません。故人を敬う気持ちを表しつつ、空間に溶け込ませるには、少しだけコツが必要です。


ポイント①:サイズ感|「コンパクト」が基本
モダン仏壇の多くは、省スペースで圧迫感のないデザインが特徴です。そこに大きすぎる仏花を飾ると、バランスが悪く見えてしまいます。
【仏壇の大きさ】モダン仏壇のタイプで花立を選び仏花を決める
- 胴長タイプ:床から置く様式[総高さ110~130cm]→花立2.5寸(約高さ7.5cm)または3.0寸(約高さ9cm)
- 小型タイプ:棚などの台に置く様式[総高さ35~60cm]→花立2.0寸(約高さ6cm)~3.0寸(約高さ9cm)
仏壇の高さに合わせて花立を選びます。そして、その花立の高さと同じくらいの高さか1.5倍くらいになる仏花を選ぶと、すっきりと美しくまとまります。
仏壇タイプ | 総高さの目安 | 推奨の花立サイズ | 推奨の仏花高さ |
---|---|---|---|
胴長タイプ | 110~130cm | 2.5寸~3.0寸 | 約9cm~13.5cm |
小型タイプ | 35~60cm | 2.0寸~3.0寸 | 約6cm~13.5cm |
ポイント②:色合い|「インテリアに馴染む色」を選ぶ
伝統的な仏花の色合いも素敵ですが、リビングの雰囲気に合わせるなら、白やグリーンを基調としたり、淡いパステルカラー(紫、ピンク、黄色など)を取り入れたりするのがおすすめです。お部屋のテーマカラーと合わせるのも良いでしょう。
最近のモダン仏壇は、ウォールナットやタモ材などを使ったものが増え、中には白い仏壇などもあり、それに合わせて花も選ぶと綺麗に見えます。
ポイント③:デザイン性|「故人を偲び選ぶ」
伝統的な菊なども大切ですが、モダン仏壇なら、もう少し自由な発想で選んでみても素敵です。
例えば、故人のことを偲び、故人がお好きだったバラやトルコキキョウなどを取り入れたアレンジメントも、その人らしさを偲ぶ、心のこもった供養の形です。ガラスドームに入ったものなど、デザイン性の高い器を選ぶのも良いでしょう。
【厳選】リビングに飾りたい!おしゃれな仏花デザイン5選
上記の3つのポイントを踏まえ、私が「これなら自信を持っておすすめできる!」という商品を、アフィリエイトで提携している「ベルビーフルール」さんのラインナップから厳選してご紹介します。
1. 【王道モダン】白と紫で彩る、凛とした佇まい『撫子(なでしこ)』
モダン仏花の基本形とも言える、左右対称のアレンジメントです。白を基調に、差し色として品の良い紫が入ることで、リビングのどんなインテリアにもスッと馴染みます。「初めてモダン仏花を選ぶ」「どれにすれば良いか迷う」という方に、まず一番におすすめしたい王道のデザインです。
2. 【洋風アレンジ】故人を偲んだ気持ちを表した…『コントラストが美しいお供えアレンジ』
バラやカーネーションなど、洋花をふんだんに使った、華やかで優しい雰囲気のアレンジです。
【プロの視点】
そもそも仏花は、ご先祖様からいただいた「命」の繋がりを、美しく咲く花の姿で表現するという大切な意味があります。だからこそ、私たちが「綺麗だな」と感じる心や、「故人を偲ぶ」という想いを素直に表現できるお花を選ぶことが、何よりの供養になります。
このアレンジメントは、まさにその想いを形にしたようなデザイン。「堅苦しくなく、故人を偲ぶ気持ちを明るいお花で表現したい」という方にぴったりです。※花本体のみの商品になるのでご注意ください。
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3. 【ガラスドーム露菊(つゆぎく)】お手入れ簡単、美しさ長持ち
ガラスドームに入っていることで、ホコリを完全にシャットアウトできるのが最大の魅力です。お手入れが格段に楽になる上、特別感も演出できます。コンパクトなサイズのものが多いので、ミニ仏壇や、仏壇の横にさりげなく飾りたい場合にも最適です。
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4. 【ペット供養に】虹の橋を渡ったあの子へ…
近年、非常に需要が増えているのがペット供養のためのお花です。私の働くお店でもペット供養の問い合わせは増加しています。ペット用に仏壇や位牌を揃える方も珍しくありません。「虹の橋」をイメージしたカラフルで可愛らしいデザインは、大切な家族の一員だったペットへの感謝の気持ちを優しく表現してくれます。
5. 【ガラスのフレーム】新スタイル・お供え花
まるでこっちの世界と向こうの世界をわけた窓のような見た目はまさに新スタイルです。花窓(はなまど)は故人と遺された者の心をつなぎ、穏やかさ安らぎを与えてくれます。花の窓を通して気持ちを表すことができます。高さが30センチあるので置き場所の大きさを必ず確認してください。
【プロのコラム】意外と知らない?モダン仏壇と「写真」の正しい飾り方
ところで、お仏壇に故人の写真を飾っている方をよくお見受けしますが、実はこれは正式な飾り方ではありません。
なぜなら写真というのは、故人を強く連想させてしまい、そこに故人がいるように錯覚してしまうからです。本来は、常日頃から私たちを見守ってくれている存在になった故人を含めたご先祖様です。
写真などを置く場合は、お仏壇の外側に置くのがポイントです。位置に決まりはないので、お仏壇の横や手前に置くといいでしょう。ただし、お仏壇の上に置くのも見栄えがよくないので避けましょう。
【まとめ】供養の心はそのままに、おしゃれに綺麗な祈りの空間を
モダン仏壇に合うお花の選び方、いかがでしたでしょうか。
大切なのは、伝統的な形式にこだわりすぎることなく、故人を想う気持ちをどう「かたち」に表し、現代の私たちの暮らしに表現することです。
- コンパクトなサイズ感
- インテリアに馴染む色合い
- 故人を偲ぶ気持ちを表したデザイン
この3つを意識すれば、きっとあなたのリビングにふさわしい、心安らぐ祈りの空間を作ることができるはずです。
「そもそも、造花やプリザーブドフラワーって仏壇に飾っても失礼じゃないの?」
そう思われた方は、こちらの記事でその疑問にプロとして詳しくお答えしています。ぜひ、合わせてお読みください。
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