お寺様に位牌の準備を!と言われたらどうする?【現役仏具店員が解説】

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「お寺様に位牌の準備をしてください。と言われたら:知っておきたいことと準備のポイント」

お寺様から位牌の準備を勧められた時、多くの方が戸惑うのではないでしょうか。位牌とは何か、どのような種類があるのか、そしてどのように準備すれば良いのかなど、疑問は尽きないでしょう。この記事では、位牌について詳しく解説し、準備のポイントをわかりやすくご紹介します。

スギ
スギ

私は仏具店員として15年以上勤務しています。位牌に関しても1500本以上作成してきました。国宝、重要文化財指定のお寺様にも取り引きがあり、お仕事させていただいてます。
お仏壇を納品したり、お店で説明や販売の仕事もしています。専門的な知識に関して自信があります。

「位牌とは?」

位牌とは、故人の霊位を象徴するもので、仏教において故人を供養するために使われる仏具の一つです。故人の戒名や没年月日が刻まれ、仏壇に安置されます。位牌は、故人の冥福を祈り、家族が故人を偲ぶ大切なものです。※浄土真宗本願寺派(お西)、真宗大谷派(お東)は基本的に使用しません。

「位牌の種類」

位牌には、大きく分けて次の3つの種類があります。

①、白木位牌: 葬儀の際に仮として使われる位牌で、材質は白木です(一般的には四十九日まで使用)。

②、本位牌: 四十九日法要の後、本位牌に魂入れを行い、永く仏壇に安置する位牌です。材質は、木、石、金属などがあります(黒塗り、黒檀、紫檀などがよく目にするタイプではほとんどです)。

③、繰り出し位牌: 複数の戒名を収めることができる位牌で、スペースが限られている場合に便利です(戦後予算が限られた環境、且つ沢山の位牌をまとめられることから復旧しました)。

「位牌の準備のポイント」

宗派を確認する: 宗派により、お作法が異なります。位牌を使わない宗派もあるので、お寺様に、宗派、位牌の確認をしておくといいです。または、仏具店などに相談するのもひとつの方法です。

②材質を選ぶ: 位牌の材質は、黒塗り、紫檀、黒檀など様々です。それぞれに特徴がありますので、ご予算や好みに合わせて選びましょう。

戒名を確認する: 位牌に刻む戒名は、間違いのないように確認しましょう。梵字や旧時を使う場合もあるので、お寺様に事前確認しておくとスムーズに位牌作りが進みます

サイズを決める: 位牌のサイズは、仏壇の大きさや、安置する場所に合わせて選びましょう。または今現在、お参りしている位牌がある場合はその大きさの確認しておくとよりいいです。

⑤ 魂入れについて確認する: 本位牌に魂入れを行う場合は、お寺様にご相談ください。(魂入れという言葉は、地域性やお寺様により違いますのでご了承下さい。)

⑥ 予算を決める: 位牌の価格は、材質やデザインによって大きく異なります。ご予算に合わせて、いくつかの種類を見比べてみましょう。

「位牌の準備の流れ」

お寺様にご相談: まずは、お寺様に相談し、どのような位牌が適切か、アドバイスを求めましょう

②位牌の種類を選ぶ: お寺様のアドバイスを参考に、位牌の種類を選びましょう。

位牌店を選ぶ: 位牌店は、仏具店や葬儀社、JA、デパートなどで探すことができます。ただし、専門性が問われることが多いので仏具店に行くのが一番いいです。

位牌を注文する: 選んだ位牌を、位牌店に注文します。四十九日までに仕上がるか確認しておくとよりいいです。2週間くらいかかることが多いので早めに注文しておくと安心です。

⑤魂入れを行う: 本位牌に魂入れを行う場合は、お寺様にお願いしましょう。

「位牌の準備に関するよくある質問」

Q
位牌は自分で作ってもいいですか?
A

位牌は、仏教的な意味合いが強いものです。専門の知識がない場合は、位牌店に依頼することをおすすめします。

Q
位牌はいつまでに準備すればいいですか?
A

四十九日法要までに準備するのが一般的ですが、お寺様にご相談ください。(三十五日で繰り上げて法要することあります。)

Q
位牌の処分はどうすればいいですか?
A

位牌の処分は、お寺様にご相談ください。

「まとめ」

位牌の準備は、故人を偲ぶ大切な儀式の一つです。この記事で紹介した情報を参考に、ご自身の状況に合わせて、適切な位牌を選んでください。

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